ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は3月29日、成田路線を拡充した。成田-福岡線と札幌線を新設。機材を夜間駐機できる拠点(ハブ)化を見据え、順次路線を拡大していく。
福岡線は1日2往復、札幌線は1日1往復で開設。運賃は札幌線が片道3990円から2万3190円、福岡線が同4790円から2万3590円で、低運賃により、首都圏での需要拡大を図る。
同社は2013年10月27日、初の首都圏乗り入れとなる関西-成田線を開設。福岡線と札幌線の新設で、成田発着便は3路線となった。機材はエアバスA320型機(180席)。福岡線初便のMM523便は、午前9時8分(定刻午前9時)に乗客166人を乗せて成田を出発し、午前11時25分(同午前11時5分)に到着した。
札幌線の成田行き初便のMM582便は午前9時41分(同9時35分)に乗客167人を乗せて札幌を出発し、成田には午前11時12分(同午前11時10分)に到着。札幌行き初便のMM585便は、午後2時55分の出発を予定している。
APJの井上慎一CEO(最高経営責任者)は、福岡線の就航記念セレモニーで「ピーチが飛ぶとライフスタイルが変わる。ピーチが飛ぶと就航地に変化が起きる。ピーチに期待して欲しい」と、首都圏進出本格化に向けて抱負を述べた。また、セレモニーでは乗客とのジャンケン大会が行われ、搭乗時は井上CEOと客室乗務員がハイタッチで見送った。
関西空港を拠点に2012年3月から運航を開始した同社は、2014年7月に那覇空港を第2拠点化。成田についても、路線を順次拡大することで第3拠点化を目指す。一方、2017年夏までに仙台空港の拠点化を計画しており、成田の進捗次第では仙台の拠点化が先行する可能性がある。
APJはA320を現在14機保有。国内12路線、国際7路線の計19路線を運航している。成田には国内のLCC(低コスト航空会社)全4社が乗り入れており、福岡線はジェットスター・ジャパン(JJP/GK)が、札幌線はJJPとバニラエア(VNL/JW)が運航している。
運航スケジュール
成田-福岡線
MM523 成田(09:00)→福岡(11:05)
MM525 成田(13:30)→福岡(15:35)
MM524 福岡(12:20)→成田(14:10)
MM526 福岡(16:10)→成田(18:00)
成田-札幌線
MM582 札幌(09:35)→成田(11:10)
MM585 成田(14:55)→札幌(16:40)
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ピーチ・アビエーション
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