日本航空(JAL/JL、9201)は3月13日、東北を応援する物産販売会を東京・品川の本社で開催した。2014年に引き続いての開催で、東北6県のおいしいものが勢ぞろい。今回は東北の銘酒も販売し、会場は多くの人でにぎわった。
今回で2回目を迎える「東北市場@天王洲」は、JAL社員や近隣の人々を対象にしたもので、午前11時から午後6時まで開催した。初回は2014年3月3日、午前11時から午後3時まで実施した。今回も初回同様、200種類を超える品物を取り扱った。
各県はそれぞれブースを設置し、各県出身のJALグループ社員が販売を手伝った。それぞれの県を代表するキャラクターも集結。岩手からは名物・わんこそばがモチーフの「そばっち」、宮城からは仙台と県の観光ピーアールキャラクター「むすび丸」、山形からは県の農産物を宣伝するキャラクター「ペロリン」、秋田からは男鹿の「なまはげ」が駆けつけた。
青森のブースでは、定番のリンゴジュースのほか、十三湖産のしじみ汁や県産リンゴのシロップ漬けを使用したスティックパイ、リンゴまるまるをバウムクーヘンで包んだ「アップルクーヘン」などの人気が高かった。県西部・深浦町で収穫した「ふかうら雪人参」はあっという間に完売。雪に埋もれることで糖度が増すブランドにんじんとして知られている。
岩手のブースでは南部せんべいや盛岡冷麺など、定番品がよく売れている。女性にはワインが、男性には日本酒が好評で、特に酔仙酒造(陸前高田市)の「煌琳(こうりん)」の人気が高いという。
秋田のブースでは定番の稲庭うどんや名物・きりたんぽの売れ行きが好調。白ごまと黒ごまを使った「まち子姉さんのごま餅」は、ゴマの香りが口いっぱいに広がる逸品で、人気が高いという。なまはげさんによると、大根をいぶした漬け物「いぶりがっこ」がおすすめで、買い求める人が多く見受けられた。
宮城のブースでは定番・萩の月やずんだだんご、銘酒「一の蔵」が人気。南三陸町で栽培した肉厚のシイタケは段ボールで用意したが、昼過ぎの時点では数個を残すのみとなっていた。具に地元産のイカやサンマを使用したオリーブオイルとニンニクで食材を煮込むスペイン料理「アヒージョ」や、脂の乗った金華サバを使用した缶詰など、地元の海の幸を使用した一品も売れ行きが好調だった。
山形のブースでは、和田酒造(河北町)の大吟醸「あら玉」の人気が高い。720ミリリットルで2500円という値段ながら、用意した12本があっという間に売り切れた。山形牛と県産米「どまんなか」を使用した弁当も好評で、ランチタイムに40個を売り切った。
福島のブースでは、ミルク味のあんを包んだ焼き菓子「ままどおる」が人気。入り口に近かったこともあり、手に取る人が多く見受けられた。近年、品薄が続くエゴマのドレッシングも好調だった。太い麺が特徴のB級グルメ「浪江焼きそば」も好評。刻みショウガの醤油漬けもよく売れた。
JALも物販を実施し、2015年版カレンダーやファーストクラスで使用するルームウエアなどを販売した。売上は東日本大震災で被災した子どもたちを応援するプロジェクトに活用する。
ルームウエアはMサイズを用意したが完売。昼過ぎの時点ではSサイズのみの取り扱いとなっていた。販売するJAL社員は「奥さんに買って帰って!」と大声で呼び込んでいた。
各ブースとも、名産品を買い求める人でごった返した。販売に携わったJAL社員は「バカ売れ、バカ売れ」とつぶやきながら商品を補充。次々にやって来る買い物客への対応に大あらわだった。
JALでは被災地復興支援の一環として、東北応援プロジェクト「行こう!東北へ」を実施。2013年6月から2014年12月まで東北6県の東京事務所と協力し、各県をピーアールした。
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日本航空
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