エアバス, エアライン, 機体 — 2015年3月10日 17:20 JST

エアバス、デルタ航空のA330離陸重量増加型ロールアウト

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 エアバスは現地時間3月9日、デルタ航空(DAL/DL)のA330-300型機を仏トゥールーズでロールアウト(完成披露)したと発表した。同機は最大離陸重量(MTOW)を242トンに引き上げたタイプで、DALはローンチカスタマーとなる。

ロールアウトした最大離陸重量を242トンに引き上げたタイプのA330-300=15年3月 PHOTO: P. MASCLET, Master Films/Airbus

 DAL向け同型機のエンジンは、GEアビエーション製CF6-80E1を搭載する。最終組立は2014年11月に開始。今年1月には初飛行に成功していた。

 MTOWを引き上げたタイプはA330従来型(A330ceo)のオプションとして設定するもの。最大離陸重量と燃料積載量の増加で、長距離路線でペイロード(有償搭載量)を増やすことができ、燃費を最大2%改善する。次世代中型機A350 XWBで開発された技術を取り入れて主翼の設計を一部変更。エンジンも強化することで燃費効率が向上するという。

 242トンタイプのA330-300の航続距離は、既存の最大離陸重量235トンの機体よりも約926キロメートル(500海里)延び、A330-200は同238トンの既存機よりも648.2キロメートル(約350海里)延びる。242トンタイプのA330-300は最大13時間、同A330-200は同15時間それぞれ飛行可能になる。

 DALは現在、同オプションを設定したA330-300を10機発注。今年4-6月期(第2四半期)に引き渡される見通し。

ローンチカスタマーはデルタ航空=15年3月 PHOTO: P. MASCLET, Master Films/Airbus

デルタ航空への引き渡しは4-6月期の予定=15年3月 PHOTO: P. MASCLET, Master Films/Airbus

最大離陸重量を242トンに引き上げたタイプのA330-300=15年3月 PHOTO: P. MASCLET, Master Films/Airbus

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