カンタス航空(QFA/QF)は現地時間3月8日、ボーイング747-400型機の同社向け初号機(登録番号VH-OJA)を豪・イラワラの航空機復元協会(HARS)に寄贈した。引き渡しとなったラストフライトの様子を、ユーチューブ(YouTube)で公開している。
「シティ・オブ・キャンベラ(City of Canberra)」の愛称で親しまれた同機は、1989年8月17日、ロンドンからシドニーまで飛行。直行便の商業飛行としては最長となる1万8001キロ、20時間9分5秒の世界最長記録を樹立した。今回のラストフライト、QF7474便は15分に満たない飛行時間で、世界最短記録も樹立した。
同機はラストフライトを除くと、これまでに1万3833回、10万6154時間を飛行。のべ409万4568人を運んだ。総飛行距離はおよそ8500万キロで、月-地球間110.2往復分に相当する。
関連リンク
Farewell VH-OJA(YouTube、3分15秒)
カンタス航空
HARS-Historical
Aircraft Restoration Society
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