ボーイングは現地時間3月5日、サウスカロライナ州ノースチャールストン工場で生産する787-9型機がFAA(米国連邦航空局)の認証を受けたと発表した。今後はノースチャールストン製の同型機を納入できるようになる。
認証は「PC 700」と呼ばれるタイプのもの。同工場で生産する787-8型機は2012年7月、PC 700認証を受けている。
787-9の生産は、2013年5月からエバレット工場でスタートした。2015年2月末現在、ニュージーランド航空(ANZ/NZ)とユナイテッド航空(UAL/UA)、ヴァージン アトランティック航空(VIR/VS)に3機ずつ、全日本空輸(ANA/NH)とエティハド航空(ETD/EY)に2機ずつ、スクート(SCO/TZ)とオランダの航空機リース会社、エアキャップに1機ずつ、7社に計15機を引き渡している。ノースチャールストン製の初号機は、UALへ引き渡す。
787の生産ラインはエバレットで2ライン、ノースチャールストンで1ライン稼働。エバレットは月産7機で、ノースチャールストンは現在の3機を2016年に5機、2019年に7機と段階的に増産する。2工場合計で、現在の月産10機を2016年に12機、2019年までには14機体制に引き上げる。
ノースチャールストンでは、2017年から787の中で機体が最も大きい787-10の最終組立を開始予定。標準型の787-8と長胴型の787-9は、エバレットとノースチャールストンの2工場で最終組立を実施する。
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
Federal Aviation Administration
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