3月1日で、就航3周年を迎えたピーチ・アビエーション(APJ/MM)。全3回となる井上慎一CEO(最高経営責任者)への単独インタビュー第2回は、本格化する首都圏(成田・羽田)乗り入れ計画や機材調達、LCC(低コスト航空会社)の今後あるべき姿など、展望を聞いた。
*ピーチが求める人材像や4年目に目指す姿を取り上げた下編はこちら。
*ピーチを巡る変化や第2拠点である那覇空港の課題に触れた上編はこちら。
─ 記事の概要 ─
・「付帯」は止めよう
・成功する4つの要素
・今は安かろう悪かろうではない
「付帯」は止めよう
──LCCと言えば、付帯ビジネスの収入が重要になってくる。
井上CEO:(就航から3年が経ち)いろいろな知識や情報が合わさってきた。機内食も関西にローカライズして、とんがったコンセプトでやっている。これが他社との差別化やリピートにつながっている。
昨年、機内食で桜餅を出したら受けた。お客様からは「今年もやるんでしょ?」と聞かれる。今年は(京都銘菓の)おたべさんの「八ツ橋」を出す。
機内食で出したお好み焼き「千房」の社長は、ピーチの価値観を共有してくださっている。地上の店舗とまったく同じにするということで、お好み焼きはチルドで提供していただいている。
──付帯ビジネスと航空券の収入比率は。
井上CEO:普通。まだ成長していない。しかし、われわれは航空券だけを売る会社ではないので、「付帯」という言い方は止めよう、という話も出ている。
成功する4つの要素
──羽田の国際線就航の見通しは。
井上CEO:何も決まっていない。2020年の東京五輪を目指して、昼間の発着枠も増えるだろう。深夜早朝枠で他社がやるなら、うちもやるということ。指をくわえて見ていて、遅れるわけにはいかない。
以前から羽田(の情勢)をウォッチしているのは間違いない。
──成田拠点化はなぜ進めているのか。
井上CEO:実は関空-成田線は前倒しして就航した。お客様から「成田でいいから、東京に飛んでよ」というリクエストが多く寄せられた。
同様のことが今回、
これより先は会員の方のみご覧いただけます。
無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。
会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。
無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。
* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
購読料はこちらをご覧ください。
* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能
* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。