ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は3月1日から、機内食「PEACH DELI(ピーチデリ)」をリニューアルする。同日に就航3周年を迎えることから、「3」をテーマにしたメニューを取りそろえた。
春メニューでは、お好み焼きやたこ焼きなど、いわゆる「粉もん」を中心に販売する。提供する粉もんは3種類。大阪・難波「千房」の鹿児島黒豚モダン焼き(800円)や大阪・道頓堀「たこ昌」のたこ焼き(700円)に加え、たこ昌の明石焼を用意した。700円。
通常の明石焼きとは異なり、とろみをつけた餡のようなだしで提供。明石焼にからめるように食べることで、だしを最後まで楽しめるようにした。機内で本物の味を再現するため、APJとたこ昌が開発期間に6カ月を費やした。明石焼は通常、サラサラのだし汁に浸して食べる。
スナック類は大阪と京都、和歌山の3府県のグルメを集めた。提供中の大阪・泉州のオニオンスープ(200円)に加え、和歌山の有田みかんを使用したみかんジュース「飲むみかん」(300円)と、京都銘菓の生八つ橋「おたべ」を1口サイズにした「こたべ」(各400円)を用意。こたべは5個入りの食べきりサイズで、抹茶味を提供。このほか、3月から4月までは桜こしあん、5月以降はわらびこしあんを、それぞれAPJオリジナルボックスに入れて販売する。
2014年12月の冬メニューで提供を開始した「カロリーオフセットプログラム」対象商品を、春らしいメニューに刷新。野菜をたっぷり使用した「春キャベツのハーブクリームソース リングイネパスタ」(397kcal、800円)と、ユズやシソそば、タケノコの天ぷらなどを詰めた「春のお花見弁当」(412kcal、850円)を新たに提供する。冬メニューで提供した「十六穀米とキーマカレー ラタトゥイユ添え」(412kcal、800円)は継続して販売する。
カロリーオフセットプログラムは、NPO法人「TABLE FOR TWO International(テーブル・フォー・ツー・インターナショナル、TFT)」と企業が連携。先進国の余分なカロリーを途上国で必要なカロリーに変換するプログラムで、企業が従来製品からカロリーを抑えた食品を提供し、抑えた分のカロリーと売上個数に応じた金額を寄付する。TFTでは80kcal=1円を目安にしている。現地では、寄付金を学校給食や農地の開発費に充てる。
APJによると、同プログラムの対象メニューは海外路線で特に人気が高く、今後も継続していくという。
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ピーチ・アビエーション
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