日本航空(JAL/JL、9201)は2015年度以降、主に中距離国際線で使用しているボーイング777-200ER型機に新シートを導入し、客室を新仕様に刷新する。ビジネスクラスやエコノミークラスのシートを、2013年1月から東京-ロンドン線など長距離路線に就航している777-300ERの新仕様機「スカイスイート777」などと同様、シートピッチや座席幅に余裕を持たせ、他社との差別化を図る。
一方、現在国内線を中心に運航している機齢が古い777や767については、退役を進めていく。
─ 記事の概要 ─
・中長距離国際線のフルフラット化完了?
・退役進む777と767
中長距離国際線のフルフラット化完了?
JALは今回改修対象となる777-200ERを11機保有。シート配列は3種類あり、大きく分けると3クラス245席仕様(ビジネス56席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー149席)と、2クラス312席仕様(ビジネス28席、エコノミー284席)がある。新仕様機のコンセプトや仕様、投入時期、改修対象機数は明らかになっていない。
同社はスカイスイート777を皮切りに、国際線用機材の改修を2012年度から進めている。2013年12月には、767-300ERに新シートを導入した「スカイスイート767」が就航。787-8の新仕様機「スカイスイート787」は、2014年12月に就航した。スカイスイート767は長距離東南アジア路線やホノルル線(15年3月29日から)など、スカイスイート787は中長距離国際線に投入されている。
いずれもビジネスにフルフラットシート、エコノミーはシートピッチが広いシートを導入しているのが特徴。また、767を除くとプレミアムエコノミーを設けており、客単価向上を図っている。
国際線機材の主力である777-300ERや767-300ER、787-8に新仕様機が登場する中、現行の777-200ERのビジネスはフルフラットシートではないため、新仕様機はフルフラットシートを採用する可能性が高い。また、787-8は従来ビジネスとエコノミーの2クラスだったものを、スカイスイート787ではプレミアムエコノミーを新設して3クラス化していることから、777-200ERの新仕様機も、同様のクラスレイアウトになるとみられる。
JALは2014年度に入り、13機すべての777-300ERをスカイスイート777仕様へ、対象全9機の767-300ERをスカイスイート767仕様へ、それぞれ改修を終えている。787については、2014年11月に引き渡された787-8の16号機(登録番号JA837J)以降、スカイスイート787仕様で引き渡される予定になっている。7月就航予定の長胴型の787-9も、同仕様で引き渡されることが発表されている。
777-200ER新仕様機の導入時期については、
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