日本航空(JAL/JL、9201)の客室乗務員をはじめとする有志約30人が2月14日、成田市内の保健福祉館でチャリティーバザーを開いた。地元住民など約600人が来場し、売上は約180万円になった。全額を市内の養護施設などに寄付する。
同イベントは今回で21回目。23年前に市内在住の客室乗務員が、施設の子供たちへのクリスマスプレゼントなど、社会に役立てないかと自宅でガレージセールを開き、売上を施設に寄付したことがはじまり。破綻後の2010年と2011年を除き、毎年クリスマス時期に「ひこうきにのったサンタクロース」の名称で開催し、売上全額を市内の施設に寄付している。
今年度は、会場の関係でバレンタインデーに開催。2トントラック1台分、段ボール180箱分の品物を用意した。
中心メンバーの同社成田第1客室乗員部の橋爪美土里先任チーフキャビンアテンダントによると、バザーが始まった当時はグループで乗務する体制だったことから、イベントの話が客室乗務員の間で広まり、毎年恒例の行事として定着していったという。
バザーは午前10時から午後3時まで開かれたが、1番乗りした人は午前4時半に到着。開場と同時に多くの人がブランド品や衣類、日用品を求めて会場内に入っていった。もっとも高額な商品は、ミキモト製のアクセサリーとミンクのコートのセットで、5万円からスタートし、客室乗務員と来場者が値段交渉をしていた。
開会時には、客室乗務員によるチアダンスチーム「JAL JETS(ジャルジェッツ)」の6人が演技を披露し、華を添えた。また、館内には成田空港の整備士が中心となってボーイング787型機のシミュレーターを3分の2の大きさで再現した「ミニレーター」も展示され、子供たちが遊んでいた。
橋爪さんは今後の活動について、「寄付することが優先なので、来場者の期待に添える品物を集めて開催したい」と抱負を語った。
同社は成田空港でもバレンタインイベントを開催。地上旅客係員がチョコレートやメッセージカードなどを乗客に配った。チェックインカウンター付近には、成田山新勝寺とのタイアップで恋愛成就を祈願するコーナーを設けた。
*JAL JETSの活動についてはこちらをご覧ください。
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