2月4日午前10時55分(日本時間午前11時55分)ごろ、トランスアジア航空(復興航空、TNA/GE)の台北(松山)発金門行きGE235便(ATR 72-600型機、登録番号B-22816)が離陸直後、松山空港近くの基隆河に墜落した。5日午前9時(同10時)の発表で、31人の死亡が確認された。
GE235便には乗客53人と乗員5人の計58人が乗っていた。同社によると、搭乗者のうち31人(3人が子供)が中国籍、乗員を含む22人(1人が子供)が台湾籍だという。死者31人のほか、15人が負傷して病院に収容されている。
地元テレビの映像によると、機体は道路の高架橋と橋に接触しながら基隆河に墜落している。仏AFP通信は、飛行中にエンジンが停止した可能性があると報じている。
TNAの発表によると、事故機は2014年4月に受領。今年1月26日に定期点検を実施していたという。
ATR 72-600は欧州ATR社製ターボプロップ機で、座席数は72席。TNAでは2014年7月23日にも、ATR 72-500で運航したGE222便が高雄空港から澎湖島(ほうことう)の馬公空港へ向かう際、馬公空港近くで着陸に失敗して炎上。死傷者が出ている。
・台湾トランスアジア機墜落、操縦ミスで第1エンジンも停止 当局が報告書(15年7月3日)
・トランスアジア航空機、着陸失敗で47人死亡 台湾西部で(14年7月23日)