エアライン, 企業 — 2015年1月24日 10:55 JST

JAL、NTTデータの決済不正検知サービス導入 なりすまし防止

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 日本航空(JAL/JL、9201)は、NTTデータ(9613)が提供するオンライン決済不正検知サービス「CAFIS Brain for Travel」を採用し、1月から本格的に業務運用を開始した。

NTTデータの決済不正検知サービスを導入したJAL=13年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同サービスは、NTTデータが2014年5月に提供を始めたインターネット商取引の不正検知サービス「CAFIS Brain」のうち、航空会社向けサービス。オンラインのチケット予約を監視し、不正取引を事前に検知する。

 JALは同年6月から同サービスの試験運用を開始。オンライン決済の不正検知で実績のある、米41st Parameter社の独自技術を活用した不正検知精度の向上や、自社の不正検知業務との親和性・効率性が認められたことで、正式採用に至った。

 インターネット商取引で利用者が操作するパソコンやスマートフォンなど、端末の情報を抽出。航空券の予約情報などと合わせて分析することで、不正取引を検知する。JALでは同サービスを活用することで、虚偽の購買情報を用いた、オンラインでの不正な航空券予約などを事前に防ぐ。

 両社によると、2013年のクレジットカード不正使用被害は年間78億6000万円だったが、2014年は1月から9月までの9カ月間で、78億9000万円までに増加。不正取引への対応が急がれている。

CAFIS Brain for Travelの仕組み(JALとNTTデータの資料から)

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