日本航空(JAL/JL、9201)は1月20日、「JALカードSuica(スイカ)」の発行10周年を記念した特別塗装機「Suicaのペンギンジェット」を就航させた。機材はボーイング767-300ER型機(登録番号JA659J)。羽田発伊丹行きJL107便から運航を開始した。
機内では「Suicaのペンギン」をデザインした紙コップで飲み物を提供する。当日は就航を記念して、表紙にペンギンをデザインした「ふせん」を、JALの運航乗務員や客室乗務員が搭乗客に配付。就航イベントにはSuicaのペンギンも駆けつけた。
Suicaのペンギンが現れると、搭乗客は次々に撮影を開始。一緒に記念撮影にも応じるなど、子どもだけでなく大人たちもうれしそうな様子だった。
ペンギンジェットには、片側30枚で構成するデカールを、横10.8メートル、縦4メートルに配置。JALの格納庫で1月18日から19日にかけて特別塗装を実施した。
JL107便は運航乗務員2人、客室乗務員6人、乗客182人とともに、午前8時33分、15番搭乗口から出発。同51分に離陸した。
ペンギンジェットの運航は9月30日までを予定。羽田を起点に伊丹や札幌、福岡、那覇、函館、小松、徳島、高松、松山、出雲、長崎、熊本、鹿児島の各空港を結ぶ路線で運航する。
今回の企画はJALとJALカード、東日本旅客鉄道(JR東日本、9020)、ビューカードの4社協同で実施。JALの特別塗装機のほか、JR山手線では1月20日から2月18日まで、Suicaのペンギンや10周年ロゴをペイントした列車1編成を運行する。
JALカードSuicaは、2005年1月に発行を開始した。2014年12月時点での会員数は約28万4000人。
Suicaのペンギンは、絵本作家の坂崎千春さんがデザイン。自身の絵本のキャラクターだったものを、JR東日本がSuicaのPR用に採用した。
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