アメリカン航空(AAL/AA)は、羽田-ロサンゼルス線の運航を米国運輸省(DOT)に申請したと現地時間1月5日に発表した。デルタ航空(DAL/DL)の羽田-シアトル線の便数削減で、DOTは羽田発着枠の見直しを決定。AALは発着枠の再配分を求めている。
米系航空会社に割り当てられた羽田空港の発着枠は、深夜早朝時間帯(午後11時から午前6時)の4枠。現在はDALがシアトル線とロサンゼルス線、ユナイテッド航空(UAL/UA)がサンフランシスコ線、ハワイアン航空(HAL/HA)がホノルル線で発着枠を使用している。
羽田からのロサンゼルス線はDALのほか、全日本空輸(ANA/NH)が運航。UALとコードシェアを実施している。AALは同路線の開設が決定した場合、ボーイング777-200ERを投入する意向を示している。
AALは2013年12月1日、羽田-ニューヨーク線を運休。ハワイアン航空(HAL/HA)が同年10月に羽田-コナ線で発着枠の利用を申請していた。その後、UALが同枠を活用し、2014年10月からサンフランシスコ線で羽田に参入した。
HALも、DALのシアトル便の羽田発着枠についてはDOTに対して見直しを求めており、羽田-コナ線を申請している。
一方、DALは「シアトル線は引き続き運航する」との立場を示しており、両社の配分見直しを求める動きをけん制した。
関連リンク
Let American Fly Haneda(American Airlines)
・ハワイアン航空、羽田-コナ線6月就航申請(15年1月7日)
・ハワイアン航空、羽田-コナ線申請 アメリカン撤退の発着枠利用で(13年10月24日)
・ユナイテッド航空、羽田就航 サンフランシスコ線開設(14年10月27日)
・「本音は羽田一本化」一人勝ち羽田は成田と住み分けられるのか(14年10月6日)
・ワンワールド、米国発国際線シェア3割に増加(14年4月3日)