スカイマーク(SKY/BC、9204)が日本航空(JAL/JL、9201)に対して、コードシェアを通じた経営支援を要請したのが、2014年11月。SKYの西久保愼一社長は当初、2015年2月にもコードシェアを始めたいとしていた。
これに対して、官邸や自由民主党の一部議員がJALの単独支援に難色を示したことから、民間企業の提携話が一転、政治案件になってしまった。12月に衆院選が行われたこともあり、2月のコードシェア開始は事実上延期になった。
12月15日には西久保社長がANAホールディングス(9202)幹部を訪ね、全日本空輸(ANA/NH)との提携を打診。現在はANAとの調整が進められている。
こうした中、SKYは年越し目前の12月30日に、2015年2月18日に臨時株主総会を開催する計画を発表。投資ファンドからの第三者割当増資の検討を進める同社だが、増資内容によっては、株主総会の決議が必要となる場合があるからだ。JALやANAとの提携交渉を進めると同時に、財務基盤の強化も模索する。
一方、当初の単独提携相手であるJALは、状況をどう見ているのだろうか。
12月31日。2010年の羽田空港国際線ターミナル開業以来、JALの大晦日夜の恒例イベントとなった餅つき。これまでよりも餅をつく回数は少なくなったものの、植木義晴社長も杵を握った(関連記事)。
餅つきを終えた植木社長は、コードシェア提携について「利用者の利便性を落とすようなことにはなってはならない」と語る。「羽田-札幌線は現在1日17便程度。何便か入ると30分に1便程度と、新幹線に近い形になる。利便性を高めるのが一番の狙いで、(JALとSKYが)ウィンウィンの関係になる効果があるから提携する」と述べ、利便性向上が一番の狙いだと説明する。
すでにSKYから提携案がJALに示されているが、ANAとの交渉が
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