エアバスは現地時間12月16日、製造中のフィンエアー(FIN/AY)向け初号機となるA350-900型機の進捗を発表した。現在は仏トゥールーズの最終組立工場で、胴体の組み立てが進んでいる。
今後、主翼の接合や客室の設置を経て、システムの試験、塗装、エンジンの設置などを実施。飛行試験に臨む。
初号機は2015年秋の引き渡しを予定している。A350 XWBを運航する航空会社としては、カタール航空(QTR/QR)とベトナム航空(HVN/VN)に続く3社目で、欧州の航空会社としては初となる。
FINはA350-900を19機発注済み。座席数はビジネス46席、エコノミーコンフォート43席、エコノミー208席の計297席。アジア線や北米線など、長距離路線に導入する。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が276席、A350-900が315席、A350-1000が369席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。現在、41顧客から778機を受注している。
7月から8月にかけて、世界14都市で実施した路線実証飛行試験を終了。商業飛行時の運用性を実証した。11月19日にはアジアを歴訪するデモ飛行ツアーの一環として羽田に初飛来した。
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