キャセイパシフィック航空(CPA/CX)は12月9日、羽田空港国際線ターミナル6階に上級クラス客向けラウンジ「キャセイパシフィック・ラウンジ」を開設した。日系以外の航空会社が、羽田に自社ラウンジを設けるのは初めて。
自宅を思わせる空間
同ラウンジは、ロンドンを拠点に活躍するイルゼ・クロフォード氏が率いる「スタジオイルゼ」がデザイン。CPAの新ブランドコンセプトに則り、「五感にやさしく響く心地良さ」で、乗客に満足してもらう空間を創り出したという。サクラ材や石灰石などを多用し、温かみのあるラウンジに仕上げた。このデザインによるCPAのラウンジは、羽田が最初となる。
総床面積は990平方メートル、席数は190席で、本拠地の香港以外の自社ラウンジでは最大級の広さを誇る。ファーストクラスとビジネスクラスの乗客、CPAの会員制度「ザ・マルコポーロクラブ」のシルバー以上の会員、航空連合ワンワールド・アライアンスのエメラルドまたはサファイアステータスの乗客が利用できる。
ラウンジには3方向の窓から自然光が入り、自宅のリビングルームを思わせる空間創りを目指した。ラウンジ内のデザイナー家具や照明器具は、実用性と快適性を兼ね備えたものを揃えている。
窓際には一人掛けの椅子、照明器具と電源コンセントを備えた特製サイドテーブルが並び、滑走路の様子を眺められる。
ラウンジ内には、4席のビジネススペース「ビューロー」を設け、Mac OSとWindowsを搭載したiMacと、プリンターが設置されている。一方、シャワーの設置は見送られた。
ヌードル・バーで特製担々麺
同ラウンジでは、飲食の質も重視。ホテルオークラのグループ会社で、レストラン運営や食品販売を手掛けるホテルオークラエンタープライズがサービスを担当する。
香港国際空港のラウンジでも人気のCPA特製の坦担麺やワンタン麺など、出来立ての麺料理が食べられるヌードル・バーを用意。午前11時までは、和朝食やフレンチトーストなども提供する。また、パンやコーヒー、デザートを揃えるフード・バーも設けた。
ホテルオークラエンタープライズが空港ラウンジの飲食を担当するのは、今回が初めてで、今後は他空港への展開も検討していくという。
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