11月19日から21日まで、羽田空港に姿を現したエアバスA350 XWB。20日には、日本で最初に導入する日本航空(JAL/JL、9201)などの関係者を招待したデモフライトの後、報道関係者向けに内覧会が開かれた。(機体編はこちら)
到着した機材はA350の標準型「A350-900」の飛行試験5号機(MSN5、登録番号F-WWYB)。ビジネスクラスは全席が通路にアクセスできる「スタッガード配列」で横1列4席の42席、エコノミークラスが横1列9席で223席の合計265席となる。
シートメーカーは、ビジネスクラスがエアバスの親会社EADSの子会社ソゲルマ製「Sogerma Solstys」で、シートピッチは43-44インチ、フルフラットにした際のベッドは73.5-74インチ、シート幅は21インチとなっている。
エコノミークラスは、前方がゾディアック・シート・US製「Z300」が108席でシートピッチは32-34インチ。後方はレカロ製「CL3620」が115席でシートピッチは33-34インチと、2種類のシートを搭載している。
いずれもエアバスがデモ用として搭載しているもので、JAL機に搭載されるシートはこれから選定される。
ギャレー(厨房設備)はB/Eエアロスペース製、ラバトリー(化粧室)はZOCI(ゾディアックOEMキャビンインテリア)製で、いずれもSFE(航空機メーカー指定)のもの。
客室幅は5.61メートルで、777の客室幅5.86メートルとほぼ同じ。エコノミークラスでは、18インチ(45.72センチ)幅のシートを横1列9席並べられる。777の胴体が真円なのに対してA350は卵形のため、客室幅がほぼ同じでも圧迫感を感じにくい、ゆったりした室内になっている。窓の大きさは787と比べて高さはやや小さいが、幅はほぼ同じ。また、すべてを床下配線にしたことで、床の表面はフラットになっている。
頭上の手荷物棚(オーバーヘッドビン)も大きくなった。近年利用する人が多いキャスター付きスーツケースを、タテにして収納できる。これにより、全クラスの乗客がこうしたスーツケースを機内に持ち込んでも、自席の近くに収納できる。窓側の棚はスーツケースが5つ、中央の棚はスーツケース3つと中型バッグ2つが入る。
照明はLEDを採用。寿命は機体とほぼ同じで1670万色を使用でき、日没や日の出を演出することもできる。
JALは国際線や国内線で運航しているボーイング777型機の後継機として、A350を最大56機導入する契約を2013年10月に締結。運航開始は2019年を予定しており、現在保有する777を6年程度で置き換える。旧日本エアシステム(JAS)が合併前に導入し退役済みのA300を除くと、JALがエアバス機を発注するのは初めて。
本写真特集は、機内編と機体編に分けて掲載。機内編はシートやギャレー、ラバトリーなどを写真で紹介する。機体編ではA350の機体やエンジン、コックピットを取り上げる。
*写真は37枚(シートの詳細やギャレー、ラバトリー、LED照明などはログイン後にご覧いただけます)。
これより先は会員の方のみご覧いただけます。
無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。
会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。
無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。
* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
購読料はこちらをご覧ください。
* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能
* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。