アジアを歴訪するデモ飛行ツアーで日本に飛来していたエアバスの最新鋭旅客機A350 XWBが11月21日午後、羽田空港を出発し、次の訪問国ベトナムのハノイへ向かった。
デモツアーは17日から28日までの11日間で、韓国のソウル、羽田、ハノイ、タイのバンコク、マレーシアのクアラルンプールを訪問後、仏トゥールーズへ戻る。羽田には19日午後、ソウルの金浦空港から到着。20日は内覧会に先立ち、日本で初導入する日本航空(JAL/JL、9201)などの関係者や報道陣を招待した1時間ほどの試乗会を開いた。
飛来した機材はA350の標準型「A350-900」の飛行試験5号機(MSN5、登録番号F-WWYB)。座席数はビジネスクラスがスタッガード配列で横1列4席の42席、エコノミークラスが横1列9席で223席の合計265席で、いずれもエアバスがデモ用として搭載しているもの。操縦もエアバスのパイロットが担当した。
羽田発ハノイ行きの便名はAIB103便。午後0時14分に出発し、D滑走路(05)から同38分に離陸した。駐機場から滑走路へ向かう際は、遠回りとなる国内線第1ターミナルと第2ターミナルの展望デッキから見通せる誘導路を通り、羽田を旅立つA350を一目見ようと集まった見物客にファンサービスした。
今回のデモツアーは、市場調査やお披露目が目的。搭乗橋が使用できるかなど空港施設に関するテストは、羽田では行われなかった。
*写真は19枚(離陸後の写真はログイン後にご覧いただけます)。
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