エアバス, 機体 — 2014年11月7日 16:00 JST

エアバス、A330離陸重量増加型の最終組立開始

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 エアバスは現地時間11月6日、A330型機の最大離陸重量を242トンに引き上げたタイプの最終組立がこのほど始まったと発表した。

最終組立が進むA330の最大離陸重量増加型=14年11月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 初号機は型式証明取得のための飛行試験に使用される。同時に組立が進む2号機は、デルタ航空(DAL/DL)へ2015年4-6月期(第2四半期)に引き渡される見通し。

 最大離陸重量と燃料積載量の増加で、長距離路線でペイロード(有償搭載量)を増やすことができ、燃費を最大2%改善する。次世代中型機A350 XWBで開発された技術を取り入れて主翼の設計を一部変更。エンジンも強化することで燃費効率が向上するという。

 242トンタイプのA330-300の航続距離は、既存の最大離陸重量235トンの機体よりも約926キロメートル(500海里)延び、A330-200は同238トンの既存機よりも648.2キロメートル(約350海里)延びる。242トンタイプのA330-300は最大13時間、同A330-200は同15時間それぞれ飛行可能になり、航空会社やリース会社9社が選定している。

 A330-300は中央翼タンクを活用することで燃料積載量を増加。A330-200では中央翼タンクと関連システムは標準装備となっているが、A330-300では初採用。燃料積載量が増えることで、クアラルンプールからフランクフルトやパリまで直行便を運航するなど、A330-300で東南アジアと欧州間をノンストップ飛行できるようになる。

 東京からの直行便で飛行時間が約13時間の都市は、ロンドンやパリ、ニューヨーク、ボストンなどがある。ニューヨークから東京へ向かう際は約14時間かかる。

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Airbus
エアバス・ジャパン

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