エアバスは現地時間10月20日、A330-200型機をベースとするワイドボディーのビジネスジェット機ACJ330向けに、新客室コンセプト「サミット」を立ち上げた。企業向け自家用機に加えて、各国の政府専用機需要に向けて提案していく。
サミットは機体前方にVIP(要人)向け設備、後方は航空会社の機体のようなシート配列を採用。米国の大統領専用機や日本の政府専用機のようなレイアウトになる。
前方にVIPが使う専用バスルーム付き寝室と執務室、会議室、ダイニングルーム、作業エリアを、後方にファーストクラスとエコノミークラスのシートを設ける。乗客を多く乗せられる、ワイドボディー機の特徴を生かした。
A330と同機の4発型となるA340は、160以上の顧客から計1700機以上の受注を獲得し、9月末までに1497機を引き渡し済み。また、エアバス機のビジネスジェット仕様機(エアバス・コーポレート・ジェット)は、これまでに170機以上を販売している。
ACJ関連
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