エアバスはこのほど、パートナーの企業連合である天津港保税区(TJFTZ)、中国航空工業集団公司(AVIC)と、天津にA330型機のコンプリーション&デリバリー・センター(C&DC)の設置で基本合意書を締結したと発表した。
A330は仏トゥールーズでの最終組立後、天津に移送。C&DCでは客室装備や塗装、エンジンテストなど最終工程を実施し、引き渡す。
A330ファミリーの座席数は250から300席を設定。9月末現1354機を受注、1120機を引き渡し、106の顧客が1105機を運航している。
現在、中国の航空会社により運航されているエアバス機は1000機以上で、このうちA330系列が約140機、A320系列が920機以上。エアバスでは、2014年から2033年の今後20年間で、中国における100席以上の旅客機と貨物機の新造機需要は、5300機以上と見込んでいる。
・中国航空器材集団公司、A320系列70機発注(14年10月15日)
・エアバス、全世界3万1400機の需要予測 今後20年で(14年9月26日)
・エアバス、中国天津で100機目のA320ファミリー最終組立完了(12年9月3日)