エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2014年10月4日 17:25 JST

スクート、関空就航へ　787は15年5月成田投入、ノックスクートは1-3月

　スクート（SCO/TZ）のキャンベル・ウィルソンCEO（最高経営責任者）は10月3日、関西空港へ2015年下期以降に就航する意向を示した。同社が49％出資するタイのLCC（低コスト航空会社）、ノックスクート・エアライン（XW）については、同年1-3月期の成田就航を目指していることを明らかにした。

スクートのキャンベルCEO（中央左）とノックスクートのヤドマニCEO（中央右）＝10月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

15年下期から日本路線拡充

　SCOはシンガポール航空（SIA/SQ）が100％出資するLCC。2012年に運航を開始し、日本には同年10月29日に成田－シンガポール線を台北経由で就航している。現在はボーイング777-200型機（402席）を6機使用しているが、今後787-8と787-9を10機ずつ、計20機導入する。

　最初に受領する787は長胴型の787-9で、今年12月に引き渡される予定。座席数は375席で、35席が2-3-2配列のプレミアムエコノミークラス「スクートビズ」は、ゆりかごのような角度になるリクライニング機能を備える総革張りシートを採用する。エコノミークラスは340席で、配列は3-3-3となる。

　成田への787の就航時期についてウィルソンCEOは、「5月から就航させたい」と述べた。

　また、成田に次ぐ路線開設については、「日本就航から2年が経ち、路線を拡張したい。自然に考えれば大阪だ。名古屋は787にとってゆかりの地なので、どこかのタイミングで里帰りさせたい」と語り、関空と中部空港（セントレア）への就航を示唆した。

　関空への就航時期については、「2015年上期は、787を受領して機材を入れ替えていくので、運航機数は増えない」と述べ、同年下期以降の就航になる見通しだ。中部については、関空路線の就航後に開設する見込み。

ノックスクートは1-3月成田就航

　一方、タイ国際航空（THA/TG）系LCCのノックエア（NOK/DD）と合弁で立ち上げたLCCのノックスクートについては、成田－バンコク（ドンムアン）線の2015年1-3月期就航を目指す。機材は777-200を使用する。

　ノックスクートのピヤ・ヤドマニCEOは、日本人とタイ人の旅客比率について、「今は（クーデターなど）政治的な問題で、日本人が少なくなっている。最初の1、2年はタイ人が多いと思うが、半々にしていきたい」と語った。

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