エアバスは9月27日から一般公開が始まったイベント「ツーリズムEXPOジャパン」で、A380型機のエコノミークラス用シートを出展している。同シートの展示は、日本では初めて。
展示するシートは座席幅が19インチ(約48センチ)で、一般的なエコノミークラスのシートの17インチ(約43センチ)と比べて約5センチ広い。19インチタイプのシートは、エミレーツ航空(UAE/EK)のA380で採用されている。
エアバスは昨年秋に、長距離フライトでエコノミークラスの座席幅が乗客の快適性に及ぼす影響について調査した結果を発表。座席幅の最小基準を18インチ(約46センチ)にすることを航空業界に提案した。
同シートのほか、機内の様子を3Dビデオで上映。エコノミーだけでなくビジネスやファースト、LED照明や機内エンターテインメントシステム(IFE)などの様子を紹介し、A380の大型模型も展示しており、多くの人が足を止めていた。展示場所は東4ホールJ-02。
A380は2007年10月、シンガポール航空(SIA/SQ)がシンガポール-シドニー線で運航を開始。8月31日現在、19顧客から318機を受注。11顧客に139機を引き渡している。
ツーリズムEXPOジャパンは大使館や政府観光局、航空・旅行会社などが出展する「旅の祭典」で、主催は日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)。これまでは「旅フェア」「JATA旅博」と別々で開催されていたものを、今年から統合した。25日から28日まで東京ビッグサイトで開催中で、25日と26日は関係者のみ公開、27日と28日が一般公開となっている。
関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
ツーリズムEXPOジャパン
・エコノミー客は快適性重視に エアバス、長距離客を対象に調査(13年11月25日)
・エアバス、エコノミークラスの座席幅18インチを提案 睡眠の質に差(13年11月4日)
ツーリズムEXPO出展関連
・ツーリズムEXPOジャパン、27日から一般公開 出展数970以上(14年9月27日)
・アリタリア、フライトシミュレーター展示 ツーリズムEXPO(14年9月27日)
・ジェットスターのジェッ太、600万人とのフリーハグ挑戦 ツーリズムEXPO(14年9月27日)
・マレーシア航空、CA体験ツアーをPR ツーリズムEXPO(14年9月27日)
・デルタ航空、”パイロット”と記念撮影 ツーリズムEXPO(14年9月27日)
・台北市観光局、ペーパークラフトのパンダプレゼント ツーリズムEXPO(14年9月27日)
・JAL、787新シートを初公開 ツーリズムEXPO(14年9月26日)
・ANA、EXPOで仮想旅行 ビジネスシートも出展(14年9月26日)
・フィンエアー、ツーリズムEXPOにムーミン来場 政府観光局と共同出展で観光訴求(14年9月24日)
・関西空港、ツーリズムEXPO出展 大阪観光局とタッグで関西PR(14年9月24日)
・シンガポール航空、777-300ERビジネスシート出展 ツーリズムEXPO(14年9月23日)
・JAL、新仕様機シートなどツーリズムEXPO出展(14年9月23日)
・エアバス、A380シートなどツーリズムEXPO出展(14年9月17日)