日本航空(JAL/JL、9201)は9月24日、同社の顧客情報管理システム「VIPS」への不正アクセスが発生したことで、マイレージサービスで現在停止しているオンラインショップ「アマゾン」のギフト券への交換再開を延期したことを明らかにした。
今年2月、同サービスを提供するウェブサイトへの不正アクセスが発覚。約40人の会員に無断でマイルからギフト券へ交換されていたことがわかり、マイルからギフト券への交換を停止している。
JALでは8月に9月24日から再開すると発表していたが、今回の不正アクセス発覚を受けて再開延期を決めた。
日本の航空会社ではこのほか、3月に全日本空輸(ANA/NH)のマイレージサービス「ANAマイレージクラブ(AMC)」でも不正アクセスが発生。特典交換のひとつである米アップル社のオンラインサービス「iTunesギフトコード」に、9人の会員に無断でマイルが交換されていた。
これらを受け、JALでは7月31日から既存のパスワードに加えて、西暦8桁の生年月日を入力する二段階認証を導入。ANAも9月4日からパスワードシステムを強化し、既存の4桁のものに加えて、任意の大文字と小文字の英字、数字で構成する8桁以上16桁以下の新パスワードを別に用意している。
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