機体 — 2014年9月10日 07:11 JST

ボンバルディア、CシリーズCS100の飛行試験再開

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 ボンバルディア・エアロスペースは現地時間9月7日、開発を進めている100席から149席クラスの小型旅客機Cシリーズの飛行試験を再開したと発表した。ケベック州ミラベルの同社施設で、基本型となるCS100型機の飛行試験2号機(FTV2)を用いて再開した。

試験飛行を再開したボンバルディアCS100の飛行試験2号機(ボンバルディア提供)

 CS100の飛行試験は、5月29日に飛行試験初号機(FTV1)のエンジンを地上で整備中、トラブルが発生したことで中断。Cシリーズが採用する米プラット・アンド・ホイットニー社製ギヤード・ターボファン・エンジン「PurePower PW1500G」について、ボンバルディアとP&Wが、オイル潤滑システムの変形などの問題点を改修した。

 ボンバルディアによると、同エンジンは地上試験と飛行試験合わせて1万時間以上を実施。燃料消費や排気ガス、推力、騒音について、P&Wが定めた値を達成しているという。

 CシリーズはCS100(110-125席)とCS300(130-160席)の2機種で構成。これまでの旅客機と比べて、燃費で20%、運用コストで15%の向上が図られており、二酸化炭素(CO2)排出量は20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できるとしている。静粛性の高さや窓の大きさ、シートの幅の広さ、客室内の頭上収納スペース(オーバーヘッドビン)が大型である点なども特長。商業飛行の開始は、2015年下期を予定している。

試験飛行を再開したボンバルディアCS100の飛行試験2号機(ボンバルディア提供)

試験飛行を再開したボンバルディアCS100の飛行試験2号機(ボンバルディア提供)

関連リンク
Cシリーズ(ボンバルディア)
Bombardier

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