ピーチ・アビエーション(APJ/MM)と南海電気鉄道(9044)は9月7日、APJの機体デザインを再現した特急ラピートの特別塗装編成「出逢えたらラッキー Peach×ラピート ハッピーライナー」の出発式を、なんば(難波)駅で開催した。
ラピートは50000系(1編成6両)全6編成で、なんば-関西空港間を運行中。このうち1編成をハッピーライナーとした。
通常塗装のラピートは青色だが、前後の先頭車は一度白色に再塗装した上で、フーシア色などのデカールを使って機体デザインを再現。3号車と4号車には、APJの機体と同じく3色が配された。
車内のデッキ付近には、モモが古来より長寿や繁栄、幸せのシンボルであることから、「小さな幸せ」を表すハートマークのステッカーが貼られた。
出発式後、なんば駅を午前11時30分ごろ発車した関西空港行きラピートβ41号には、APJの客室乗務員も1両に1人ずつ乗車。初列車の車内では、ステッカーや搭乗券を模した記念品を乗客に手渡した。
ハッピーライナーの運行期間は、2015年8月31日までの約1年間。運行ダイヤは、南海のウェブサイトで公開する。南海では運行を記念し、クリアファイルのセット(税込800円)や箸「ハシ鉄」(税込700円)を期間限定で販売する。
ラピートは、関西空港が開港した1994年9月4日に運行開始。今年4月には20周年を記念し、人気アニメ「機動戦士ガンダムUC」とコラボレーションした「赤いラピート」が登場。上級席「スーパーシート」は、通常塗装のラピートと乗車率を同一期間で比較すると7倍を記録した。ラピートの1編成すべてに特別塗装を施すのは、赤いラピートに続いて2度目となる。
南海の亘信二社長は、「ピーチの就航で関空が賑やかになった。モモは長寿や繁栄のシンボルなので、鉄道事業も繁栄させていきたい」と抱負を述べた。
APJの井上慎一CEO(最高経営責任者)は、「ピーチの就航で南海空港線の利用者数が160万人以上増えた。関空の開港とラピートの運行開始から20周年の成人式を迎えたので、南海とのコラボレーションでハッピーライナーを企画した」と説明。「普段ピーチのことを“空飛ぶ電車”と表現しているが、本当に電車になってしまい、今日を待ち望んでいた」と心境を語った。
また南海との連携について、「就航当初から機内でラピートの切符を販売しているが、南海はすぐに提案を受け入れてくれた。機内での販売は16万枚を超えた」(井上CEO)と述べ、両社に相乗効果があることを強調した。
APJは現在、国内線10路線と国際線6路線を運航。累計搭乗者数は今年4月に500万人を突破している。
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