企業, 機体 — 2014年8月21日 09:08 JST

ホンダジェットの設計者、「ケリー・ジョンソン賞」受賞 日本人初

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 本田技研工業(7267)は8月20日、米国子会社のホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)の藤野道格(ふじの・みちまさ)社長が、米国の学術団体「SAEインターナショナル」が主催する「ケリー・ジョンソン賞」を受賞したと発表した。同賞を受賞するのは日本人では藤野社長が初めてとなる。

藤野社長が携わったホンダジェット(ホンダ提供)

 藤野社長はホンダジェットの設計者で、プロジェクトの開発責任者を務める。高速飛行時に発生する空気抵抗を低減する主翼上面エンジン配置形態や、高速自然層流翼などの革新技術を開発し、クラス最高水準の巡航速度、燃費、客室・荷室の広さを実現、航空宇宙工学の発展に貢献したことが評価された。

 授賞式は2015年9月に米国シアトルで開催されるSAE 2015 AeroTech Congress & Expositionで行われる。

 藤野社長は1984年、本田技研に入社。1997年からホンダジェットの研究開発にプロジェクトリーダーとして携わる。2006年、HACI社長に就任した。

 ケリー・ジョンソン賞は1992年設立。航空機や宇宙船の設計・開発に貢献した個人に贈られる。SAEインターナショナルは陸上や航空宇宙輸送機器などの産業に関わる企業や技術者、研究者などで構成。国際的な規格の策定、個人や企業などを表彰する団体。

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