成田空港を拠点とするLCC(低コスト航空会社)の春秋航空日本(SJO/IJ)が8月1日、広島と佐賀、高松へ就航した。広島と佐賀は1日2往復ずつ、高松は1日1往復運航する。
SJOは中国最大のLCCである春秋航空(CQH)の日本法人。大手旅行会社ジェイティービー(JTB)も出資する。当初は5月に就航予定だったが、準備不足や運航体制の構築に時間がかかるとして、2回延期した上での就航となった。
機材はボーイング737-800型機(1クラス189席)が3機。CQHはエアバスA320型機を42機運航しているが、SJOはボーイング機のパイロットの多い日本にあわせ、737を選択した。ボーイング機が日本国内のLCCで運航されるのは初めて。
運賃は成田-高松線が5630円から、成田-広島線が5690円から、成田-佐賀線が5700円から。各路線の最高価格は2万5000円前後となるが、運賃の届け出に必要な設定額で、実際に最高額で販売することはないとしている。
初便の広島行きIJ621便は初号機(登録番号JA01GR)が使用され、乗客148人(搭乗率78.3%)を乗せて定刻の午前6時55分に出発した。
また、成田から佐賀への就航はSJOが初めてで、佐賀行き初便のIJ601便は2号機(JA02GR)で運航。予約数は157人(予約率83.1%)で、午前11時42分(定刻は午前10時55分)に出発した。SJOによると通常は、乗員は運航乗務員2人と客室乗務員4人だが、就航初日の今日は、客室乗務員を1人多く乗務させているという。
春秋グループの王正華会長は「春秋のメリットは航空プラス旅行。中国から多くの観光客を呼び込みたい」と抱負を述べた。
SJOでは、来年初めから春にかけて新路線開設を検討しているという。
*佐賀行き初便の乗客数はSJOから連絡が入り次第、予約数と差し替えます。
運航スケジュール
成田-高松線
IJ611 成田(06:30)→高松(07:55)10月25日まで運休
IJ613 成田(11:50)→高松(13:15)
IJ612 高松(08:40)→成田(09:55)10月25日まで運休
IJ614 高松(14:10)→成田(15:25)
成田-広島線
IJ621 成田(06:55)→広島(08:35)
IJ623 成田(16:25)→広島(18:05)
IJ622 広島(09:20)→成田(10:50)
IJ624 広島(18:50)→成田(20:20)
成田-佐賀線
IJ601 成田(10:55)→佐賀(12:55)
IJ603 成田(16:55)→佐賀(18:55)
IJ602 佐賀(13:40)→成田(15:25)
IJ604 佐賀(19:40)→成田(21:25)
関連リンク
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