英国南部で7月14日から20日まで開かれたファンボロー航空ショーでは、既報の通りエアバスのA380型機やA350-900型機が展示飛行を行った。
このうち、開発中のA350はローンチカスタマーであるカタール航空(QTR/QR)に、今年10-12月期(第4四半期)には量産初号機の引き渡しを予定している。A350 XWBファミリーは3機種で構成。座席数はメーカー標準の3クラス仕様でA350-800が276席、A350-900が315席、A350-1000が369席。エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載する。
日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入するA350。競合するボーイングでは、自社が開発を進める777XのほうがA350よりも窓が15%大きいなど、優位性をアピールする。
これから登場するA350とは、どういう機体なのか。また、ファンボロー航空ショーでローンチしたA330の発展型で、新型エンジンや主翼を採用するA330neoとの住み分けはどう考えているのか。787で問題となり、採用を取り止めたリチウムイオンバッテリー(電池)を今後どう扱っていくのか──。
エアバスのA350 XWBマーケティングディレクター、マイク・バウザー氏に聞いた。
──A330neoがローンチしました。A350 XWBとの住み分けはどうなるのでしょうか。
バウザー氏:まず、A330neoとA350 XWB、A380で、我々はワイドボディー機のフルラインナップを揃えたと考えています。
A330neoとA350はまったく違うサイズです。A330neoとA350は航続距離も異なります。A330neoが短く、A350が長い。A330とA350、A380でロングレンジ(長距離路線)のワイドボディー機をすべてカバーしたということです。
──ボーイングはA350に比べて、777Xのほうが優れているとのプレゼンテーションを行った。逆にA350が優れているところは。
バウザー氏:いっぱいありますよ(笑)。まず、777Xはベースとなる777が20年以上前の古い飛行機です。これに対して、A350は胴体や
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