日本航空(JAL/JL、9201)が7月23日からスタートする、インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」。サービス開始前にJALが開いた体験搭乗会に参加して、いろいろと試してみた。スピードはどうだったのか。端末の違いによる使用感は──など、リポートする。
アカウントは地上で作成しておこう
接続サービスは米gogo社のシステムを使用。ログインするにはgogoのアカウントが必要だ。搭乗してからアカウントを作成することもできるが、地上滞在時に作成することをおすすめする。
スマートフォンやタブレットを電話回線から遮断する「機内モード」などに設定してから搭乗。電源を切るのも忘れずに。シートベルト着用サインが消えたら、いよいよ接続してみる。機内モードのまま、Wi-Fiをオン。ワイヤレスネットワーク「gogoinflight」を選択しブラウザを立ち上げると、専用ページを表示。4つの動画チャンネルや観光情報を楽しむことができる。
さらに、現在地や到着までの所要時間なども表示。今までは機内エンターテインメントで提供していたものを、手持ちの端末で楽しめるようになった。
テキストの閲覧は問題なし
ツイッターの更新や閲覧、テキストメールの送受信などを、スマートフォンで試してみた。ツイッターは画像や動画付きのツイートの読み込みに少々時間がかかるものの、おおむね快適だった。テキストメールは、地上にいる家族に向けて送信。数往復してみたが、普段どおりに使うことができた。
当日はノートパソコンとタブレット、スマートフォンを持ち込み、それぞれでインターネットに接続してみた。1アカウントで複数の端末から同時接続はできないので、同時に接続したい場合には端末数分のアカウントが必要となる。
データ量は1機あたり30メガビット毎秒(bps)。これをユーザー同士で分け合って接続する。手持ちの端末で下りの速度を計測してみたところ0.66から0.79メガbpsで、3G回線よりも少々遅い程度だった。光デジタル回線やLTEなどに慣れてしまっている人には遅く感じるかもしれない。動画やデータのダウンロードなどは回線を占有してしまう。ほかの人にも迷惑がかかってしまうので、挑戦しない方がいいだろう。
スマートフォンでは、あまりストレスを感じることもなく、比較的サクサク表示した。タブレットは表示するページにより、パソコンは若干「もっさり」気味だったように思えた。
福岡に到着する15分前に、シートベルト着用サインが点灯。同時に、端末の電源を落とし、ネットワークも遮断された。福岡までは1時間20分、インターネットに接続していた時間はおよそ50分だった。私はこれまで、機内では寝て過ごしていたが、これからは地上と同じように、インターネットでニュースをチェックしたり調べ物をするのもいいかもしれない。
「スカイWi-Fi」は、羽田-伊丹線と羽田-福岡線、羽田-函館線の一部で開始。
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