エアライン, ボーイング, 機体 — 2014年7月18日 06:05 JST

JAL、国内線でネット接続サービス

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 日本航空(JAL/JL、9201)は7月23日から、国内線で無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」を羽田-伊丹線と羽田-福岡線、羽田-函館線の一部でスタートする。サービス開始を前にした17日、JALは羽田-福岡線で報道関係者向けに体験搭乗会を実施した。(搭乗会の詳細はこちら

スマートフォンを手にするJALの客室乗務員=7月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 スカイWi-Fiに対応する機材は、全クラスに本革仕様の新シートを導入し、機内照明をLED化した新仕様機「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」。接続サービスは米gogo社の「Ku-Bandシステム」を導入。機体上部に設置したアンテナから通信衛星を経由してインターネットに接続する。Ku-Bandは、航空機向けの回線としては最も多くのデータ量を処理できる。データ量は1機30メガビット毎秒(bps)。これをユーザー同士で分け合って接続する。

 乗客は自分のスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど無線LAN対応機器から、JALスカイネクスト専用のページに無料で接続。gogoのページから取得したIDとパスワードを入力し料金を支払うと、インターネットに接続する仕組み。

 接続にはスマートフォンやタブレットを電話回線から遮断する「機内モード」などに設定したあと、Wi-Fiに接続。ワイヤレスネットワーク「gogoinflight」を選択しブラウザを立ち上げると、専用ページにつながる。専用ページではフジテレビの「あたらしあらし」やテレビ東京「カンブリア宮殿」など、4つの動画チャンネルを提供する。今後、10チャンネルまで増やす予定。このほか、JTBパブリッシングと提携して「るるぶ」の観光情報も提供する。料金プランは30分400円の「時間制プラン」と、1回のフライトで時間制限がない「フライトプラン」の2種類を用意する。

「スカイWi-Fi」を搭載した777-200。機体上部の凸部にアンテナを組み込んでいる=7月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 フライトプランは、搭乗路線や利用機器で金額が異なる。羽田-大阪間など450マイル以下の路線では、利用機器を問わず500円(税込)だが、羽田-福岡間など451-650マイルではスマートフォンは500円、タブレットとノートパソコンは700円、羽田-那覇間など651マイル以上では、スマートフォンは700円、タブレットとノートパソコンは1200円となる。支払いはいずれもクレジットカードのみ。

 1アカウントで複数の端末から接続はできない。同時接続には端末数分のアカウントが必要となる。

 gogo社は米イリノイ州で1991年設立。これまで航空会社10社、2000機以上に通信サービスを提供している。

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