エアアジアX(XAX/D7)は7月7日、成田-クアラルンプール線を11月21日に開設することを明らかにした。同時にタイの現地法人タイ・エアアジアX(XJ)が9月1日から成田空港と関西空港に乗り入れると発表した。
XAXの成田-クアラルンプール線は週4往復でスタートし、2015年5月からはデイリー(週7往復)に増便。現在、クアラルンプールへは羽田から深夜便が就航しているが、成田からは昼間時間帯に運航することで住み分けを図る。
タイ・エアアジアXの2路線については、成田-バンコク(ドンムアン)線はデイリー、関西-バンコク線は週5往復で運航する。
機材は3路線ともエアバスA330-300型機で、座席数はビジネス12席、エコノミー365席の計377席。XAXはタイ・エアアジアXに49%出資しており、バンコクのドンムアン国際空港を拠点として、現在2機のA330-300をリース導入している。
キャンペーンで販売する税込み片道運賃は、成田-クアラルンプール線がエコノミーの9990円、ビジネス3万8000円。成田-バンコク線と関西-バンコク線は、ともにエコノミーが9900円、ビジネスが3万8000円。搭乗期間は3路線とも、就航初日から2015年7月31日まで。
XAXのアズラン・オスマンラニCEO(最高経営責任者)は、通常運賃について「大手航空会社より30%から50%安くしたい」と述べ、運航コストを抑えることで安価な運賃の実現を目指すとした。
また、「クアラルンプールとバンコクはハブとして活用する」として、両都市から東南アジアへの接続需要や、クアラルンプール経由でのオーストラリアへの乗り継ぎ需要を取り込みたい考えを示した。
今後XAXが就航を目指す都市としては、札幌と福岡を挙げた。沖縄については、両都市ほどの需要が現時点では見込めないとして、札幌と福岡への就航に注力する。
XAXはこれまで、2010年12月に羽田空港、2011年11月に関西空港、2014年3月に中部空港(セントレア)へ就航。2014年上期の平均搭乗率は89%で、2013年上期の総売上高では日本が12%強を占めている。今後の就航計画については、「これまでと同程度のスピードで進めていきたい」と述べた。
XAXは6機のリース機を含む計57機のA330-300を導入する計画で、現在16機保有。2018年からは、10機発注済みのA350-900を順次導入していく。A350-900は5機追加発注できるオプションを保持している。
運航スケジュール
クアラルンプール-成田線(14年11月21日から)
D7 528 クアラルンプール(00:15)→成田(08:45)運航日:火木金日
D7 529 成田(10:00)→クアラルンプール(17:00)運航日:火木金日
ドンムアン-成田線(14年9月1日から)
XJ600 ドンムアン(01:00)→成田(09:15)運航日:毎日
XJ601 成田(10:30)→ドンムアン(15:05)運航日:毎日
ドンムアン-関西線(14年9月1日から)
XJ610 ドンムアン(16:25)→関西(23:50)運航日:月水金土日
XJ611 関西(01:10)→ドンムアン(05:00)運航日:月火木土日
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