エアライン, 空港 — 2014年7月2日 22:55 JST

エア・カナダ、羽田-トロント線就航 ビジネスと南米乗継ぎ狙う

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エア・カナダ(ACA/AC)は7月2日、羽田-トロント線を週7往復(デイリー)で開設した。機材は当初ボーイング777-300ER型機で、16日からは787-8で運航する。

羽田に到着し144番スポットへ向かうエア・カナダ初便=7月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田発初便に登場する乗客=7月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ACAにとって羽田空港とカナダを結ぶ初の直行便。同社は2010年10月の羽田再国際化の際、深夜便での開設を検討したが、需要が見込めないことから昼間時間帯の発着枠(スロット)が確保できるまで、就航を延期していた。

 当初ACAでは、就航初日から787-8での運航を計画していたが、機材繰りの関係で16日に延期となった。15日まで運航する777-300ERの座席数は、ビジネス42席とエコノミー307席の計349席。787-8は、ビジネス20席とプレミアムエコノミー21席、エコノミー210席の計251席となる。同社は787-8を22機、787-9を15機の計37機を、2019年までに順次受領する。

 初便のAC5便は午後3時4分、羽田国際線ターミナルの増床部分にある144番スポットに到着。折り返しのAC6便は乗客335人(搭乗率96%)を乗せ、午後6時16分に出発した。

 羽田発初便となったAC6便の出発前には記念イベントが開かれ、ACAのPR大使「エア・カナダマン」を務めるお笑いコンビ「はんにゃ」の金田(かなだ)哲さんが登場。「カナダには一度も行ったことがないが、金田家に生まれたおかげで仕事がもらえた」と、会場を沸かせた。

 羽田-トロント線は、ビジネス客や南米への乗り継ぎ客の取り込みを図る。ACAは成田からはトロントとカルガリー、バンクーバーへ直行便を運航しており、ロードファクター(座席利用率)は平均80%。同社では羽田-トロント線も、同程度を見込んでいる。

羽田に到着したエア・カナダ初便の777-300ER=7月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

乗客に記念品を渡すエア・カナダマンのはんにゃ金田さん=7月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

出発を待つ羽田発初便のAC6便=7月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

運航スケジュール
AC5 トロント(13:00)→羽田(翌日14:55)
AC6 羽田(17:40)→トロント(16:40)

関連リンク
エア・カナダ

ボーイング、エア・カナダに787初号機納入(14年5月19日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post