三菱航空機は6月5日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」に搭載するエンジンを、最終組立を行う三菱重工業(7011)名古屋航空宇宙システム製作所の小牧南工場で受領したと発表した。
MRJが搭載するのは、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製のギヤード・ターボファン・エンジン「PurePower PW1200G」。カナダ・ケベック州にあるP&Wのミラベル航空宇宙センターから出荷されたもので、MRJの飛行試験機の初号機(登録番号JA21MJ)に搭載される。
PurePowerシリーズは、エンジンのファンを低圧コンプレッサーとタービンとは異なる速度で動作させることができるギア・システムを採用しているのが特徴。このシステムと新設計のエンジン・コアを組み合わせることで、燃費と排気、騒音を改善している。同シリーズのうち、PW1200GはMRJ用に開発されたもの。
MRJの初飛行は2015年4-6月期、初号機の引き渡しは2017年4-6月期を予定している。
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三菱航空機
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