日本航空(JAL/JL、9201)は5月27日、本革シートを採用した国内線新仕様機「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」を公開した。2016年上期までに77機を改修する。(写真特集はこちら)
新仕様機へ改修するのは、国内線用のボーイング777-200/300型機と767-300/300ER、737-800で、計77機を予定。内訳は777-200が12機、777-300が4機、767-300/300ERが20機、737-800が41機となる。
27日に公開された改修初号機は777-200(登録番号JA007D)で、28日から1路線目となる羽田-福岡線に就航する。
最初の改修となった777-200は4月に作業を開始し、777-300は8月から、767-300は9月から、737-800は10月から改修を順次始める。年内の改修は34機となる見通し。改修期間は777の場合、3-4週間程度だという。
JALの国内線用機材では、2007年12月に導入したファーストクラスから本革シートを採用。今回普通席と普通席にプラス1000円で利用できる「クラスJ」も本革にした。
シートピッチはクラスJが38インチ(約96.5センチ)、普通席が31インチ(約78.7センチ)で従来と同様だが、普通席は足もとスペースが最大5センチ広がったため、これまでよりも足もとにゆとりが出た。
革張りは布地と比べてすべりやすいが、本革を採用しシート形状を工夫することですべりにくくした。また、本革素材もクラスJでは普通席よりも上質なものを採用し、差別化している。
また、機内照明をLED化。「空気のような照明」をコンセプトに、フライトする時間や季節に合わせた照明ができるようになった。12パターンの照明が可能で、くつろぎや日本らしさを演出する。
7月下旬には日本の国内線としては初となる、機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」をスタートし、他の交通手段との競争が激化する中で差別化を進める。
*写真特集はこちら。
運航スケジュール
JL303 羽田(07:25)→福岡(09:15)
JL315 羽田(12:25)→福岡(14:15)
JL325 羽田(17:25)→福岡(19:15)
JL310 福岡(10:00)→羽田(11:35)
JL320 福岡(15:00)→羽田(16:35)
JL332 福岡(20:00)→羽田(21:35)
関連リンク
JAL SKY NEXT
写真特集
・手もとを照らして粛々と 写真特集・JALスカイネクストができるまで(14年6月5日)
・黒と赤のコントラストが印象的 写真特集・全クラス本革のJALスカイネクスト(14年5月28日)
JALスカイネクスト関連
・JAL、すべらない本革シート国内線投入 写真で見る新シート(14年2月3日)
・「プラス1000円でちょっと贅沢」本革の新クラスJシート開発者インタビュー(14年2月7日)
・JAL、国内線本革シートお披露目 新仕様機スカイネクストは5月就航(14年1月31日 )
・JAL、国内線初の無線LANサービス 7月から新仕様機で(14年1月30日)