エアライン, ボーイング, 機体 — 2014年4月12日 13:23 JST

ユナイテッド航空、ボーイング787-9初号機ロールアウト

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 ユナイテッド航空(UAL)は現地時間4月8日夜、ボーイング787-9型機の同社向け初号機が、米ワシントン州エバレットの工場でロールアウトしたと発表した。

ロールアウトしたユナイテッド航空のボーイング787-9初号機(ユナイテッド航空提供)

 長胴型の787-9は、787-8と比べて胴体が約6メートル長く、座席数を30席以上増やせ、航続距離も約556キロメートル延長できる。UALの初号機は今後数カ月をかけて塗装や機内設備の取り付け作業などが行われ、今夏に引き渡される予定。同機はボーイングが型式証明取得に向けて試験飛行に使用している試験機5機のうちの1機で、エンジンはGE製GEnxを搭載する。

 座席数はビジネス48席、プレミアムエコノミー88席、エコノミー116席の計252席。「ビジネスファースト」と名付けられたビジネスクラスは、就寝時に1.98メートルの水平なベッドになるフルフラットシートを採用している。

 最初の路線はロサンゼルス-メルボルン線で、10月から導入予定。週6往復の直行便として運航する。UALは787-8を19機、787-9を26機、787-10を20機発注しており、3月末時点で787-8を10機受領済み。

 787-9のローンチカスタマーはニュージーランド航空(ANZ)で、量産初号機は4月5日にロールアウト。エバレットで世界初公開された(関連記事)。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が44機、日本航空(JAL、9201)が20機発注している。3月末時点での787の受注は787-8が494機、787-9が405機、787-10が132機で、計1031機。

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