全日本空輸(ANA)は3月15日、ジャンボの愛称で親しまれ、今月末で全機が退役するボーイング747-400D型機を使い、仙台と福島で復興支援フライトを実施した。3月に卒業する宮城県と福島県在住の小学6年生らを招待。「ボーイング747-400卒業フライト」として遊覧飛行を行った。両空港には、747をひと目見ようと多くの見物人がカメラを手に訪れた。
卒業フライトの機体は、最後に退役する登録番号JA8961を使用。同機は羽田を午前6時25分に出発し、仙台には午前7時55分に到着。着陸前には仙台空港を低空飛行で通過(ローパス)し、集まった見物客をわかせた。
遊覧飛行は富士山までのルートで、抽選で選ばれた宮城県内の小学6年生140組420人ら464人が搭乗。午前10時半に仙台を出発し、午後0時3分に仙台へ戻った。遊覧飛行へ出発前には機体見学会が開かれ、普段は近づけない機体やエンジン近くで、家族連れが写真を撮ったり、係員に質問を投げかけていた。
その後、福島には午後1時52分に到着。福島県内の小学6年生60組180人ら359人を載せた遊覧飛行は、午後3時40分に出発し、会津や奥羽山脈、花巻、宮古、いわき上空を飛行し、午後5時20分に福島へ戻った。
福島のフライトでもローパスが行われ、仙台と福島両空港で運航乗務員のサービス精神が発揮された卒業フライトだった。
* 写真は全8枚。
* 仙台空港の卒業フライト写真特集はこちら。福島はこちら。
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