日本空港ビルデング(9706)とロイヤルパークホテルズ アンド リゾーツ、三菱地所(8802)は3月13日、羽田空港国際線旅客ターミナル拡張に伴い、9月末に開業予定のホテル「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」のモデルルームを公開した。航空機の乗継ぎ時に宿泊できる、日本初のトランジットホテルとしても利用できる。
同ホテル事業は、ターミナルを運営する東京国際空港ターミナル(TIAT)との定期建物賃貸借契約によるテナント出店。空港ビルがTIATと契約を結び、三菱地所が計画の推進、三菱地所が100%出資するロイヤルパークホテルがホテル運営を受け持つ。ホテルの入る建物は大成建設(1801)が施工している。
国際線ターミナルビルに隣接する地上8階建てで、延床面積は1万1642.6平方メートル(3521.89坪)。2階から8階の客室はシングル109室、ダブル41室、ツイン154室、スイート3室、ユニバーサル6室の計313室となる。
このうち、17室(シングル6室、ダブル4室、ツイン6室、ユニバーサル1室)は保安検査後の「保安エリア」内にあり、トランジットホテルとして航空機の乗継ぎ時に宿泊できる。トランジットホテルは、シンガポールのチャンギ空港や韓国の仁川空港など、海外の主要空港に見られる。
ホテルは国際線出発ロビーに直結。コンセプトは「夢みる箱」で、世界を旅する人々の記憶に残るホテルとして、機能性や快適性と遊び心に配慮した「お洒落なシティホテル」を目指すという。セキュリティーにも配慮し、2階から8階の客室のうち、3階は女性専用、8階はプレミアムフロアとし、カードキーでアクセスを制限する。
13日に公開されたモデルルームは、シングルとツイン、スイートの3室。シングルの「SC1-bタイプ」(76室)は広さ14.98平方メートルで、窓際に水回りを配し、ベッドルームとの境界をガラスにしたことで、空間の広がりを持たせた。
ツインの「TA2タイプ」(72室)は広さ18.44平方メートルで、家具やバスルームをコンパクトにし、旅支度をしやすいようにしたという。3室あるスイートのうち、斬新なカラーリングを施した「SUBタイプ」(1室)を公開。広さは70.02平方メートルで、空間ごとにカラーを変えている。
宿泊料は未定で、7月から予約を受け付ける予定。(羽田国際線ターミナル増築部分の記事はこちら)