全日本空輸(ANA)は3月3日、「ひなまつりフライト」を3月3日にちなんだ羽田発伊丹行きNH33便で行った。運航業務のほとんどを女性スタッフが行うもので、乗客211人を乗せたボーイング777-200型機(登録番号JA8197)は、午後4時7分に羽田を出発した。
搭乗口付近では、客室乗務員やグランドスタッフ、整備士ら40人がひなあられを乗客に配布し、搭乗後はイベントを企画したメンバーが中心となり、横断幕で見送った。
今回のフライトでは、副操縦士、客室乗務員、グランドスタッフ、整備士、グランドハンドリングと、運航にかかわる大半の職種を女性スタッフが担当。機長など一部を男性が務めた。
ANAグループの運航乗務員は約2600人で、このうち20人が女性。ANA本体に限ると2200人のうち、15人が女性パイロットだ。
桃の節句にちなみ、グランドハンドリングのスタッフはピンク色のつなぎを、整備士はピンク色の反射ベストを着用。ピンクのつなぎは普段、客室乗務員が訓練時に着用しているものを使った。
発案者代表で、ANAエアポートハンドリングのランプサービス部に所属する加地ソノハさんと今里江莉加さんは「季節感を感じてもらいたいです」と思いを述べた。グランドハンドリング職には、近年女性も進出している。力仕事もある職種だが、加地さんは「身につけた技術やコツを生かしています」と話した。
ANAでは、これまでも部署単位でひなまつりフライトを実施しており、部門を越えて行うのは、2009年と2010年に続き今回で3回目。
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