日本トランスオーシャン航空(JTA)は1月5日、沖縄美ら海水族館とのタイアップで機体にジンベエザメを描いた特別塗装機「ジンベエジェット」の2号機「さくらジンベエ」(ボーイング737-400型機、登録番号JA8992)を公開した。
ジンベエジェットは12年12月に初号機が就航。同水族館の人気者、ジンベエザメの「ジンタ」をイメージしたデザインで、機体全体に大きく描かれている。
2号機となるさくらジンベエはジンベエザメのデザインはそのままに、女の子をイメージしたさくら色の塗装を施した。日本一早咲きのサクラ、やんばる(沖縄北部地域)の「カンヒザクラ」を機首に描いた。
機体のほかに航空機とコンテナドーリーを牽引する牽引車2台も、2号機と同様の塗装を施したほか、トーイングバーにもシールが貼られた。
同水族館では、世界初の飼育下での赤ちゃんジンベエ誕生を目指す繁殖プロジェクトを進めており、JTAは同プロジェクトを支援する。
JTAの佐藤学社長は「この機体は親子や兄妹ではなく、ガールフレンド。1号機のジンタくんと一緒に日本の空を飛び回って、沖縄の魅力を発信していきたい。うちなーの翼としてこれからもがんばりたい」と語った。
2機のジンベエジェットの機内では、オリジナルのヘッドレストカバーやドリンクサービス用の紙コップ、ポストカードを用意する。
初便は5日の宮古行き565便で、午後3時15分に那覇を出発する。(初便の記事はこちら)
*写真記事はこちら。
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日本トランスオーシャン航空
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【お知らせ】
本記事初出時に機体と運航乗務員、客室乗務員が写った写真について、航空会社側に「乗務員のポーズが航空会社としてふさわしくない」とクレームが寄せられたとのことで、本記事上から3番目の写真を差し替えました。
弊紙としては当該写真は記事の内容にふさわしいものであり、乗務員に対するポーズもメディア側が提案したもので、掲載に問題ないという見解に一切の揺らぎはありません。しかしながら、航空会社ならびに乗務員にこれ以上の迷惑がかかるのは本意ではないため、差し替えを実施しました。
航空輸送は人が支えているものであり、そうした事実を報じることも弊紙の社会的責務と考えております。運航中ではない乗務員のポーズ一つに対し、弊紙ではなく利用者に対して立場の弱い航空会社へクレームが入った事態に弊紙は失望しています。
航空会社を萎縮させるクレームに対する弊紙の強い抗議の意を表し、差し替えのお知らせとさせていただきます。
Aviation Wire 編集長
吉川忠行
(2014年1月10日 21:10 JST)