エアライン — 2013年12月24日 15:22 JST

エア・ドゥ、国際チャーター便参入へ 中期戦略策定

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 エア・ドゥ(ADO)は12月20日、2013-16年度の中期経営戦略を発表した。国内線は札幌・新千歳空港発着の新規路線開設を検討し、国際線は14年度中にチャーター便開設を目指す。計画最終年度の16年度には、売上高600億円、営業利益29億円、経常利益26億円、純利益16億円、営業利益率4.8%、ユニットコスト10円台、ユニットプロフィット0.55円の達成を目指す。

国際線参入を目指すエア・ドゥ=12年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新規路線は新千歳発着を優先的に検討。経営基盤の強化を図った上、15年度下期以降に開設する。ADOでは、新千歳から一定程度の需要が見込める路線を「千歳幹線」と位置づけ、幹線空港である羽田や伊丹、福岡、那覇に限定せず検討を進める。

 また、拡大が検討されている新千歳空港の深夜早朝発着枠についても、利用する見込み。

 国際線事業については、14年度中にチャーター便の運航を実現した上で、次期中期経営戦略期間中の定期便就航を視野に準備を開始する。

 機材面では、ボーイング767型機と737型機の2機種体制を維持。767は16年度中に1機退役する計画だが、同型機を導入する。その他の767が退役時期を迎える20年度以降については、16年度までに後継機の選定を実施する。

 旧型の737-500は、16年1月の737-700の9号機導入に伴い全機退役となる。また、15年度下期以降の国内線開設に向けて、737-700などの次世代737(737NG)を2機程度追加導入するという。

 ADOは14年度中に運航開始以来2000万人目の利用者を見込みで、16年に創業20周年を迎える。遅くとも16年度までには費用適正化や生産性向上、IT化推進により、ユニットコスト10円台達成を目指す。また、増収に向けた取り組みで、ユニットプロフィット0.55円の達成を目標とした。

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