ボーイング, 機体 — 2013年12月9日 16:34 JST

川崎重工、787-10生産で新工場建設 15年3月稼働へ

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 川崎重工業(7012)は12月9日、ボーイング787-10型機の生産開始など増産に対応するため、新工場建設に着手したと発表した。2015年2月末に竣工し、翌3月から生産を開始する予定で、総投資額は約350億円。

名古屋新工場の完成予想図(川崎重工提供)

787-10のイメージイラスト(ボーイング提供)

 新工場の延床面積は約6万平方メートルで、航空機製品の生産・組立工場である名古屋第1工場の東側隣接地に建設。川重は787の前部胴体や主脚格納部、主翼固定後縁を担当しており、新工場では既存工場と同種の生産設備を追加導入し、主に787-10の前部胴体を生産する。787-10の座席数は300席から330席クラスで、787の中で最大サイズの機体となる。

 川重は787向けの名古屋第一工場北工場を06年7月に、増産用の同南工場を10年3月に竣工。さらなる増産のため新工場を建設し、生産設備を増強する。

 新工場には、787-10向けに直径9メートルと世界最大級の複合材硬化用オートクレーブや、胴体を一体成形するプリプレグ自動積層機、胴体を一体加工するパネルリベッターやトリム、ドリル、大型NDI(超音波非破壊試験装置)などを備える。

 787-10の最終組立と試験飛行は17年初頭、初号機の引き渡しは18年を予定している。

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