ボーイングは現地時間11月17日、777型機の後継となる777Xのローンチを、アラブ首長国連邦で開催中のドバイ航空ショーで発表した。欧州と中東の航空会社から259機の発注コミットメントを獲得したことによるもので、双通路機(ワイドボディー機)としては史上最多となる。
これまでに獲得した発注コミットメントは、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH)から34機、エティハド航空(ETD)から25機、カタール航空(QTR)から50機、エミレーツ航空(UAE)から150機の計259機。カタログ価格で総額950億ドル(約9兆5200億円)超となり、ローンチ時点の発注としては民間機史上最高となった。
777Xは777-8Xと777-9Xの2機種からなり、777-8Xの座席数は350席、航続距離は9300海里(1万7220キロメートル)となる。一方の777-9Xは、400席超の座席数と航続距離が8200海里(1万5185キロメートル)で、座席当たりの運航コストは民間機の中で最も低くなる。
ボーイングでは「777-8Xの競合機としてはエアバスA350-1000が挙げられるが、777-9Xクラスの民間機は他に存在しない」としている。民間航空機部門のレイ・コナー社長兼CEOは、「777Xは他の競合機と比べると、燃料消費率が12%以上向上する」と述べている。
777Xは、GEアビエーション社製GE9Xエンジンや複合材を使用した高効率新型主翼など、数多くの最新技術を採用。新型主翼は現行の777の主翼よりも長く、折りたたみ式ウィングチップと合わせ、運航中に効率性を高めて燃料消費量を大幅に抑制し、地上では搭乗ゲートへの適応柔軟性を有するのが特長だという。
機体の設計は現在進行中で、サプライヤーに関しても今後発表していくとしており、正式名も決定次第発表する。製造開始は2017年、初号機の引き渡しは2020年を予定している。
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Boeing
ボーイング・ジャパン
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