エアバスは現地時間10月14日、A350 XWBの2機目となる試験機(MSN3)の初飛行に成功したと発表した。約5時間の飛行を終え、仏トゥールーズへ戻った。
MSN3には客室は備えられておらず、性能試験や高高度試験、高温地域や寒冷地での天候試験を行い、システムやエンジンの動作状況をテストする。
A350の飛行試験用初号機(MSN1)は6月14日に初飛行し、330時間の飛行テストを実施済み。空力テストや操縦特性の評価などが行われた。今後、計5機の試験機を使用し、型式証明の取得までに約2500時間におよぶ飛行試験を行う。
A350の量産初号機は、2014年下半期にカタール航空(QTR)へ引き渡される予定。これまでに世界中の37社から725機の確定発注を獲得している。日本では、日本航空(JAL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
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