スイス インターナショナルエアラインズ(SWR)は8月27日、発注済みのボーイング777-300ER型機について、2016年から投入する考えを示した。
SWRは長距離国際線で使用している15機のエアバスA340-300(219席:ファースト8、ビジネス47、エコノミー164)が、平均機齢12.3年と老朽化が進んだことに伴い、777-300ERを6機発注済み。16年から受領し、置き換えを進める。
777-300ERを導入により、A340-300と比べて1便あたりの提供座席数は約100席増える。1座席あたりの運航コストは25%減、1座席あたりの燃費は23%減となる。また、ペイロードは12%、貨物搭載量は18%増える。
来日したSWRのマーカス・ビンカートCCO(最高コマーシャル責任者)は、「日本は重要な路線」と述べ、成田-チューリッヒ線から導入する可能性を示唆した。SWRのロードファクター(座席利用率、L/F)は82.9%で、団体客が6割を占める成田線は、約90%に上る。
SWRはまた、近距離路線で使用している20機のアブロRJ100についても、ボンバルディアが開発中のCシリーズへ全20機を置き換える。SWRは同機のローンチカスタマーで、15年から投入する。
777-300ERとCシリーズへの投資総額は約3000億円。
スイスと日本は二国間輸送のオープンスカイ(航空自由化)について、7月に合意したが、羽田は合意の対象外。羽田についてビンカートCCOは「現時点で具体的に何かをするプランはないが、非常に強い関心がある。本社でも動向を注視している」と述べるにとどめた。また、成田線の増便については、「777-300ERの導入で提供座席数が約100席増えるので、考えていない」と語った。
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