空港 — 2013年8月27日 09:25 JST

関空、イスラム教徒向けサービス強化へ

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 新関西空港会社は、東南アジアからの訪日観光客の増加を受け、イスラム教徒向けの祈祷(きとう)室の増設や、ハラール料理を提供するサービスを始める。

 新関空会社によると、マレーシアからの訪日者数は2012年度実績で前年度比59.8%増、インドネシアからは64.1%増と大幅に伸びている。11月からはエアアジアX(XAX)がクアラルンプール線を現在の週4往復からデイリー運航に増便し、ガルーダ・インドネシア航空(GIA)がジャカルタ線を開設するなど、東南アジアからの訪日が増加すると見込んでいる。

 東南アジア諸国ではイスラム教徒が多く、日本での食事や礼拝に不自由な点が多いことから、イスラム教徒向けのサービスを行うとしている。

 祈祷室は現在、第1ターミナルビル4階に1カ所あるが、14年3月までに3カ所へ増やす。室内はすべて男女別室で、礼拝前に身体を清めるための小浄施設を設置する。

 ハラールは、イスラム法において合法を意味するアラビア語。食事では、イスラム教徒が問題なく食べられるものを指し、豚やアルコール、その派生品は禁止で、その他の食材もイスラム法に則って処理されている必要がある。

 関空内では、第1ターミナルビル内の特別待合室や、ホテル日航関空内の会議場などで、ハラール料理を提供するサービスを今年9月1日から事前予約制で始める。希望日の1週間前から予約を受け付ける。また、ハラール認証を受けた飲食店や、食材で豚やアルコールを扱わない飲食店の用意、空港の従業員に対するイスラム教に関する研修など、イスラム教徒向けのサービスを強化していく。

3カ所に増設する祈祷室(新関空会社の資料から)

3カ所に増設する祈祷室(新関空会社の資料から)

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関西国際空港

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