空の旅が華やかだった1950-60年代をイメージした旅行用品を扱う店舗「Flight 001(フライトワン)」の日本第1号店が10月中旬、東京・原宿エリアにオープンを予定している。飛行機の機内をイメージした店舗デザインが特徴の同店は、米国を中心に台湾やシンガポールなど世界で18店舗を展開している。
日本での店舗展開は、スーツケースや旅行カバン大手のエースが行う。昨年末に商標を日本で初めて獲得した同社では、フライトワンの世界観を重視するため、自社名の露出を極力抑えて展開していくという。
黒は扱わない
米国でのフライトワンはセレクトショップに近い店舗展開が行われているが、日本では旅を機能的にサポートするショップとして、より旅行用品に特化して展開する。
コアターゲットは20代から30代の男女としているが、エースではこの層にこだわらず、ファッションに敏感な旅好きの人に向けて発信していきたいという。
フライトワンの商品は、「FIT(機能的・革新的・トラベル)」と呼ぶコンセプトで、機能性と独自性を重視している点が特徴。旅行用品というと機能を重視したものが多い中、デザインにもこだわった開発を行っている。
カラーバリエーションも、黒は「退屈」だとして取り入れていないのが特徴だ。
インテリアになるスーツケース
スーツケースを長年手がけてきたエースでは、世界初となるジッパー式のアルミ製スーツケースを開発。ジッパーで開閉するスーツケースは、ジッパーを取り付ける都合でポリカーボネート製が一般的だが、製造工程を工夫しアルミで実現した。
また、スーツケースといえば家の中で場所を取ってしまい、旅行の時以外はじゃまもの扱いされがちだが、積み重ねてインテリアのように置けるものも展開する。スーツケースや旅行カバンはこの2種類以外にも、使い勝手に配慮したキャリーバッグなど数種類を展開していくという。
旅行用品も、デザインにこだわったものを用意。スーツケース内を着用前後の衣類や下着、靴など詰め込むものごとに小分けする収納バッグや救命胴衣を模したネックピロー(首枕)、アイマスク、カラフルなタグなどを用意する。
エースでは10月中旬に旗艦店となる日本第1号店を原宿エリアにオープン後、2014年から店舗数を拡大。17年までに40店を展開予定で、デパートやショッピングセンター、駅ビル、空港などに店舗を設け、ウェブサイト上での販売も行う。
商品の価格帯は、バッグ類が5000円から上限未定、収納バッグやポーチ類が2500円から1万3500円、IDタグやカードケース、パスポートホルダー類が800円から7000円、ネックピローやアイマスク、ブランケットなどが2500円から5000円などとなっている。
関連リンク
Flight 001
エース