ANAグループのANAビジネスソリューションは、10月から全日本空輸(ANA)の現役客室乗務員(CA)が講師を務める「ANAエアラインスクール」を開設する。CAを目指す大学生や専門学校生を対象としたダブルスクール形式で、接遇のプロを育てる。
ビジネスマナーや言葉遣い、接遇の基礎を学ぶ「ベーシックコース」と、メイクやテーブルマナーなどを学ぶほか、機内食サービス体験やサービスのロールプレイ、就職活動支援を受けられる「アドバンスコース」の2コースを用意。期間はいずれも3カ月間24回で、定員はベーシックが60人、アドバンスが30人となっている。アドバンスはベーシックの修了者が対象。
1週間に2講座ずつ受講する形で、1限目は午後5時半から午後7時、2限目は午後7時半から午後9時で、学生が通いやすい時間帯にしたという。スクールは東京・築地に開設し、ANAの機内食工場の見学や訓練センターでの体験授業も行う。
費用は入会金が2万1000円で、受講料はベーシックが29万9250円、アドバンスが31万5000円。両コースとも別途テキスト代2万1000円が必要。
応募資格は専門学校、高等専門学校、短期大学、大学の在籍者。応募期間は8月1日から31日まで。ベーシックの開講予定日は10月1日で、アドバンスは来年1月に開講予定。定員を超えた場合は試験を実施する。
同スクールは、ANAグループの採用時の選考とは関係がないとしている。
スクールを運営するANAビジネスソリューションは、これまでANAグループ内で人材派遣業を行っていたANAビジネスクリエイトと、教育研修事業を手がけてきたANAラーニングが4月に合併して発足。ANAグループとして、本業の航空輸送に関連する付帯事業収益の拡大を目指す。
初年度売上は7000万円を見込み、2年度目以降は2億円を目指す。
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ANAエアラインスクール