エアライン — 2013年6月14日 05:01 JST

新生アメリカン航空の経営陣、USエア主導

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 アメリカン航空(AAL)の親会社AMRとUSエアウェイズグループは現地時間6月10日、両社が合併後の新生アメリカン航空の経営陣を発表した。USエア出身者が大勢を占める。

新塗装が施されたアメリカン航空の777=13年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 これまでの発表通り、新会社の取締役会会長にはAMRの最高経営責任者(CEO)を務めるトム・ホートン氏が、CEOにはUSエアのCEOのダグ・パーカー氏が就任。社長はUSエアのスコット・カービー氏が務める。

 このほか、人事 兼 コミュニケーション担当執行副社長にエリーズ・エバーワイン氏、最高統合責任者にビバリー・グーレイ氏、合併完了後のUS エアウェイズ最高執行責任者(COO) にロバート・アイソム氏、コーポレートアフェアーズ担当執行副社長にスティーブン・ジョンソン氏、最高財務責任者(CFO)にデレック・カー氏、最高情報責任者(CIO)にマヤ・リーブマン氏、政府担当上席副社長にウィリアム・リス氏が就任する。

 カービー氏とエバーワイン氏、アイソム氏、ジョンソン氏、カー氏の5人がUSエア出身で、グーレイ氏とリーブマン氏、リス氏の3人が現AAL出身となり、新会社の主導権はUSエアが握る。

 新会社の本社は、現AAL本社のあるテキサス州ダラスのフォートワースに置き、航空連合も現AALが加盟するワンワールド・アライアンスにとどまる。

 AMRと米国内3位の現AALは2011年11月に米連邦破産法11条の適用を申請し、事実上破綻。米国内5位のUSエアとの合併による経営効率化やネットワーク収入により、15年には10億ドルを超える相乗効果が得られると両社は見込んでいる。

 両社の合併は、法律に基づく承認や株主による承認、裁判所による再生計画の承認などが前提となっている。

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