ANAホールディングス(9202)傘下の全日本空輸(ANA)は5月9日、成田-サンノゼ線などを6月1日からボーイング787型機で運航再開すると発表した。
国際線で787による運航を再開するのは、現在運休中の成田-サンノゼ線のほか、777や767で運航している羽田-フランクフルト線と羽田-北京線が787へ機種変更となる。新たに羽田-台北(松山)線と成田-北京線に787を投入。8月1日からは成田-上海(浦東)線にも投入し、夏ダイヤで国際線6路線を787で運航する。
これにより、6月1日から777-300ERで運航を再開する成田-シアトル線を除いて、国際線の787投入路線はすべて再開となる。座席数は、成田-サンノゼ線と羽田-フランクフルト線がビジネス46席とエコノミー112席の計158席。その他の国際線はビジネス42席とエコノミー180席の計222席の機体を投入する。
国内線は6月1日から羽田-秋田線、15日から羽田-富山線に787を新たに投入。旅客13路線と貨物1路線で787を運航する。
ANAは787を17機保有。バッテリーシステムの改修は8機が終えており、月内の完了を目指す。
6月以降の787路線
国際線
成田-シアトル(5月31日まで運休。6月1日から再開)
羽田-フランクフルト(777-200ERから機種変更。6月1日から787投入再開)
羽田-北京(767-300ERから機種変更。6月1日から787投入再開)
羽田-台北(767-300ERから機種変更。6月1日から787新規投入)
成田-北京(737-700から機種変更。6月1日から787新規投入)
成田-上海(767-300ERから機種変更。8月1日から787新規投入)
国内線旅客便
羽田-伊丹(961、25、27、22、30、32便)
羽田-福岡(253、267、258、272便)
羽田-秋田(871、874便)
羽田-富山(885、889、891、882、888、892便)
羽田-岡山(651、654便)
羽田-広島(683、685、686、688便)
羽田-山口宇部(693、695、699、692、696、698便)
羽田-高松(535、537、536、540便)
羽田-松山(583、595、584、598便)
羽田-熊本(641、645、644、648便)
羽田-宮崎(603、609、608、610便)
羽田-鹿児島(619、623、627、629、620、622、626、630便)
伊丹-鹿児島(541、544便)
国内線貨物便
羽田-沖縄(8557、8558便)
*運航日限定便あり
*当日機材変更となる場合あり
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